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ヘアケア 髪のお話シリーズ

シリコン(シリコーン)の髪に対する真実

2016/11/18

シリコンって髪に良くないの??

髪を傷ますの?

ノンシリコンの方が良い?

という様々な疑問が飛び交っていると思いますが

ズバリ!

結論から言いますと

『シリコン=悪』

ではありません」

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今回はそんなシリコンについての疑問を

解決致します。

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シリコンとは

正式名称

【シリコーン油】

酸素とケイ素が化学結合により交互に連なりできた合成高分子化合物です。

種類は大きく分けストレートシリコーン油と変性シリコーン油の二つに分けられます。

種類

ストレートシリコーン油

ジメチルシリコーン油

シャンプーやコンディショナーに使用。シャンプーの摩擦を防ぎ艶を出すために配合される。

メチルフェニルシリコーン油

他の油成分との相性がよくクリームや乳液に配合されている。毛髪にもコンディショニング効果がある。

環状ジメチルシリコーン油

揮発性があり、ベタつかずスタイリング剤に配合されている。

メチルハイドロジェンシリコーン油

ファンデーションの原料として配合されている。粉体の表面処理を行う効果がある。

変性シリコーン油

ポリエーテル変性シリコーン油

水溶性で帯電防止や平滑性を持たせる。

アルキル変性シリコーン油

ジメチルシリコーン油に比べ、潤滑性や撥水性が良い。液状にもワックス状にも変化する。

アミノ変性シリコーン油

コンディショナーやトリートメントとして配合されている。洗浄耐性があり効果が持続しやすい。毛髪などの繊維に吸着しやすく柔軟剤として使用される。

その中でもジメチコンやジメチコンコポリオールやシクロメチコンなどの成分もあります。

様々な用途で使われております。

その中でも髪に対してのシリコン(シリコーン)の役割に焦点を当てて解析して行きます(^_^)

メリット

髪に皮膜を作ってくれるのでシャンプー時に引っ掛かりがなく洗い心地が良く、摩擦でのダメージがない。

コンディショナーやトリートメントをした際に髪へ皮膜を形成(コーティング)してくれて手触りの滑り性がよくなり見た目に艶感が生まれる。

そして耐水性や耐油性をもたらしドライヤーやブラッシングでのダメージを軽減し紫外線や乾燥から守ってくれる。

ダメージによりキューティクルが剥がれ枝毛になってしまった部分を擬似的に接着してくれる効果がある。

デメリット

シリコン(シリコーン)は疎水性(水と馴染みづらく弾く)に吸着しやすい性質なので

バージン毛(カラーやパーマをしていない髪)で太毛で直毛のいわゆる健康毛に使用すると更に疎水性になってしまい髪が乾きづらくなってしまったりカラーやパーマがかかりづらくなってしまう。

シャンプーの泡立ちを抑制してしまう。

頭皮に付着した際に毛穴を塞いでしまう恐れがある。シリコン(シリコーン)は網目状なので蓋するように被さるわけではないが部分的に塞いでしまう可能性がある。

シリコン(シリコーン)は石油分解細菌の微生物での分解が難しい為、環境汚染をしてしまう。

まとめ

パブリック製品の安いシャンプーなどは洗い心地と手触りだけの為にシリコン(シリコーン)を高配合し泡立ちが軽減してしまうので洗浄力が極めて強い洗浄剤を使用してしまうケースがあります。

そうすると必要以上に頭皮の油分を奪い更に毛穴を塞いでしまう可能性があり

一般的に

シリコン=

という認識にすり替わってしまったのではないかと思います。

この様にシリコン(シリコーン)にはメリット、デメリットがあるので

髪の状態や用途に合わせて使い分けることでシリコン(シリコーン)の良さを最大限に生かし綺麗な髪を演出しダメージレスな美髪効果を得る事が出来るのだと思います。

正しい知識で髪を綺麗に良いヘアライフを♪

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