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ヘアーデザイナー土田哲也のお役立ちコンテンツ

ヘアカラーの不思議

カラーの褪色(色落ち)の理由と色持ちを良くさせる方法

2016/10/18

髪色ってなんで抜けちゃうの??

カラーしたばかりの色が海やプールに入ったら抜けちゃった

お風呂上がりに乾かさないで寝たら枕に抜けた染料がついてしまった

染めたては綺麗な色だったのにすぐに明るくなった

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などの今回は

 

カラーの褪色(色落ち)の理由と色持ちを良くさせる方法

についてご紹介させて頂きます(^_^)

その前に

ヘアカラーの種類と染まる仕組み

を予備知識で良ければご覧いただけるとより理解度が深まります。

ヘアカラーには色素の脱落と色素の分解という二種類の褪色の仕方があります。

色素の脱落とは

日頃のシャンプー等の洗浄やプールによりカラーの色素が流出してしまう褪色。

レッド、イエロー、オレンジ等のいわゆる暖色系に多く見られます。

レッド、イエロー、オレンジ等(暖色系)は直接染料(ニトロ染料)である為元々、発色している染料が主剤染料(褐色ベースのジアミン系染料)と混ざり合って髪に入り込んでいる為洗浄する事で抜けやすい。

そして色素の分子が小さく内側に色が入り込んで染まりやすいので根元に色味が入りやすく毛先に入りづらく毛先から色が抜けやすいのが特徴です。

根元の方が健康毛でキューティクルがしっかりしていて入り込む隙間が小さく毛先に向かってダメージを受けていてキューティクルが開いているので隙間が大きい為。

色素の分解

紫外線やドライヤー、アイロン、コテ等の熱により色素の化学構造の変化による褪色。

アッシュ、マット、バイオレット等の寒色系に多く見られます。

アッシュ、マット、バイオレット(寒色系)はカプラー(単独では発色しない染料)である為主剤染料(褐色ベースのジアミン系染料)と化学構造上組成し髪に入り込んでいる為、熱により分解されて抜けやすい。

そして色素の分子が大きく髪の外側に染まりやすいので根元には入りづらく毛先に入りやすく色持ちがあまりよくないのが特徴です。

根元の方が健康毛でキューティクルがしっかりしていて入り込む隙間が小さく毛先に向かってダメージを受けていてキューティクルが開いているので隙間が大きい為。

色持ちを良くさせる方法

使用シャンプーを見直す

洗浄力がマイルドなアミノ酸系やベタイン系のシャンプーが色持ちが良い。

アミノ酸系

ココイルグルタミン酸Na

ラウロイルグルタミン酸Na

ラウロイルメチルアラニンNa

ココイルメチルアラニンNa

ラウロイルサルコシンNa

ココイルサルコシンNa

ココイルグリシンNa

ベタイン系

ラウラミドプロピルベタイン

コカミドプロピルベタイン

ココアンホ酢酸Na

などの成分が代表的です。

シャンプー後は必ず乾かす

髪が濡れたままの状態はキューティクルが開きっぱなしでの状態と等しいので色素が落ちやすくなる原因ですのでかわかしましょう。

ドライヤー、アイロン類の熱や紫外線対策をする

ドライヤーやコテ、アイロンの熱そして紫外線を浴びる事で褪色しやすくなります。

まず乾かす前のアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を使用しキューティクルをコーティングしドライヤーやアイロン類の熱から守り外出する際は紫外線防止のスプレーをし日傘や帽子で対策をとりましょう。

染める時は理想の明るさの1レベル低めに設定する

ヘアカラーの明るさのレベルは明るければ明るいほど色味が薄く暗ければ暗い程、色味が濃いです。

明るく透明感がある色はとても人気ですが抜ける事を想定して気持ち暗め(濃いめ)にカラーする事で褪色を遅らせる事ができます。

色味をコロコロ変えずに同系色で染め続ける

前回はピンクで今回はアッシュのように色味を変えるよりも

レッド、イエロー、オレンジ等(暖色系)ならしばらく同系色

アッシュ、マット、バイオレット(寒色系)ならしばらく同系色

で染め続ける事で色味の定着率が格段に上がります。

抜けづらいベースが出来ますので褪色を遅らせる事が出来ます。

カラーを頻繁に染める

カラーというのは完全に抜けきるまでに23ヶ月かかります。

11.5ヶ月のペースで上記記載のように同系色で染めることでも定着率が格段に上がります。

頻繁なカラーをする事で傷みが心配な方は微アルカリカラーで色味だけを入れるダメージレスカラーなら心配無用です。

主剤染料(ジアミン系染料)がメインの色味に染める

主剤染料(ジアミン系染料)とは単独で発色する染料でブラウン系の色調。

ココアブラウンやダークブラウンや白髪染めなどに多く含まれている濃い染料なので色持ちがとても良いです。

こちらのカラーは最も色持ちが良いですがブラウン系の濃淡しか色味のバリエーションがない

まとめ

ヘアカラーの褪色には様々な要因があります。

それをしっかり把握した上で求める色と求めるカラーの賞美期限をしっかりと伝え美容師さんとベストなカラーを決めてゆきましょう。

そしてご自宅でのアフターケアが褪色を防いでくれます。

毎日のひと手間がヘアカラーを綺麗に保たせ

あの子(人)はいつも髪色が綺麗だなぁ

と思ってもらう為にも重要です(^_^)

皆さま、良いヘアライフを♪

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